高齢者のゴミ出し支援制度。

『ゴミ出し支援制度』という制度があることを知っていますか?

これはゴミ出しが困難な高齢者や障害者等を対象にゴミ出しを支援する取り組みのことです。

まだまだ少ないですが、全国の自治体のうち約2割がゴミ出し支援制度を実施しています。

福島県でも福島市で「高齢者(概ね65歳以上)又は障がい者のみで構成される世 帯か単身世帯。その他、市長が必要であると認めるもの。」に対してゴミ出しの支援をしていますよ。

高齢者のゴミの課題として

1.ごみ出しができなくなる。

住環境が不衛生になり、ごみ屋敷に発展の恐れがある⇒社会的孤立を深め悪循環になる。

2.不適切なごみ出しをする。

ヘルパーや家族にお願いしてもやむを得ず収集日以外に排出する恐れがある⇒ごみの収集・運搬に支 障をきたしたり、近隣住民とのトラブルに繋がる可能性がある。

3.無理にごみ出しを続ける。

転倒や筋力の低下により怪我のリスクが高まる⇒自立歩行ができなくなったり、寝たきりになったりする。

等があります。

こうしたことからも、高齢化社会が進むほど『ゴミ出し支援制度』が重要になってきますね!

ゴミ出しだけではなく、ゴミ出しの時に声掛けをする事でセルフネグレクトの防止や異変に早く気付くこともできます。

人員不足や支援体制の見直しなど問題は様々ありますが、昨年、「要介護状態にあったり、障害を持っていたりするなどの理由で、ゴミ出しを自力で行うのが難しい人に対して、支援を実施する」また、「ゴミ出し支援を行っていない自治体に、ゴミ出し支援事業を行うように呼び掛ける」という総務省の方針を発表しました。

ゴミ出しの支援を行っている市区町村などの地方自治体に特別交付税をつけ、その費用の半分を国が負担するということなので、ゴミ出し支援制度が増えていくことに期待したいですね!

 

参考:青森県弘前市HP高齢者等へのごみ出し支援制度について